RICE処方って何?必ず知っておきたい応急処置方!
★安静にして冷やし、圧迫して心臓より高くします★
足首やひざをひねった、ボールで突き指をした、転んで体を打った、太ももが肉離れを起こした・・・。
スポーツでよく起こるねんざや打撲、突き指、肉離れといったケガは、応急処置の良し悪しがその後の治療に影響します。
痛めた部分の腫れを最小限に抑えることが重要ですから、きちんとした応急処置が大切です。
これらのケガでは、RICE処方という応急処置を行います。RICE処方とは、REST(安静にする)、ICE(冷やす)、COMPRESSION(圧迫する)
ELEVATION(高くする)の頭文字を取ったもので、ケガをした時にその場で実行すれば、内出血や腫れを抑え、痛みをやわらげることができます。
応急処置のあとは、必ず診察を受けましょう。
★Rest...安静にする★
痛めた部分をまず休ませることが大切です。無理に動かすと痛みや腫れ、出血がひどくなります。 子どもはケガをすると気持ちが不安定になりがちなので、おとながそばについてるようにします。
★Ice...冷やす★
痛めた部分を冷やすと血管が収縮して痛みや内出血、腫れを抑える効果があります。 氷を入れたビニール袋か氷嚢がベストです。直接当てて冷たすぎる場合はタオルでくるみます。 氷がなければとりあえず濡らしたタオルやコールドスプレー、水道水で冷やします。 丸1日は冷やし続けましょう。
★Compression...圧迫する★
痛めた部分を包帯やテープで巻いて圧迫すると、内出血や腫れが抑えられ、痛みも感じにくくなります。 包帯やテープがなければ、布でもタオルでもかまいません。 傷めたところを冷やしている上から、やや強めに巻きます。 強く巻きすぎると血行が悪くなり、神経が圧迫されるので気をつけてください。 巻いた先の手足や指が蒼白になったりしびれたりしたら、ゆるめます。
★Elevation...心臓より高くする★
傷めた部分を心臓より高くします。 そうすると血液が傷めた部分に向かって大量に流れなくなるので、痛みや内出血、腫れを抑えられます。 脚を傷めた場合、横になるなら座布団やクッションを台にして脚をのせるとらくです。
ねんざ・打撲・肉離れを起こしたらすぐにRICE処方を実行しよう!
《1》ケガをしたら、なるべく動かず、その場で手当てをします。氷を入れたビニール袋や氷嚢などを用意し、
傷めた部分に直接当てて、15〜30分はそのまま静かに冷やします。直接当てると冷たすぎる場合は靴下やトレーニングウェアの上から冷やすか、
タオルでくるんで当てます。
《2》氷を入れたたビニール袋や氷嚢などの上から包帯を強めに巻き、傷めた部分が動かないように固定します。
※注意 包帯を強く巻きすぎて、包帯から先の血の気がなくなったり、しびれたりしていませんか?そんな状態になっていたら、包帯を少しゆるめます。
《3》包帯を巻いた部分をなるべく心臓より高くします。氷嚢などを常に冷たい物にかえます。翌日でもいいですから、必ず医師の診察を受けましょう。
応急処置も指導者の努めです
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